私は生来、頭髪のボリュームが少なく、髪質も細く柔らかでした。少年時代から、「オトナになれば、ハゲるんだろうな」と悩み、20歳前後の頃、ある散髪店に行った折に、「キミ、ヤバそうだよ。こりゃきっとハゲるよ」などと、薄毛に悩む者にとっての『散髪店におけるよくある洗礼』とも言える無神経なコトバを、投げかけれたりもしました。
私は学生時代、せめて30歳くらいまでは現状維持したいと願いつつも、どうせ近い将来ハゲるのなら、髪のあるうちに色々な髪型を楽しんでおこうと、ヘヴィメタルのロッカーみたく肩まで髪を伸ばしてみたり、パーマやカラーリングを何度も繰り返してみたりと、今想い返すと髪や頭皮に相当な負担がかかる行為をしていました。
男性も女性も、異性の目を気にします。カッコ良くor可愛く見られたい、モテたい!特に若い頃は、外見を気にします。そんな『お年頃』です。私も、そんな人目がとっても気になるお年頃だったのです。
カッコ良く見せたかったし、女のコにモテたかったのです。そして若干、髪に関しては自暴自棄になっていたのかもしれません。
さて。これまで周囲の人たちから、「キミ、ハゲるよ」「ちょっとヤバくない?」「少なくなったネ」と、さんざん言われ続けてきた私ですが、40歳代に突入し、充分オッサンになった現在でも、毛髪は健在です。
いえ。訂正します。正直に告白すると、額の自然剃り込みは着々と鋭くなってきていますし、頭頂部は地肌が目立ってきました。髪全体のボリュームも減る傾向にあります。淋しくないと言えば、嘘になります。それでも私は、『毛髪は健在です』と笑いながら言えます。だって、30歳になればエライ事になっていると予想していた(本気でそう覚悟していました!)髪が、まだあるのですから。一般平均よりはウンと少ないかもしれませんが、まだちゃんと頑張って生えてきてくれるのですから!
私は若い頃、毛髪の少なさとフケ症に悩み、コンプレックスを抱えていました。こんな頭髪嫌だ!といつも感じていました。それでも自分なりのヘアーケアを心掛けながら、なんとかやってきました。対人関係について…特に異性に対してですが、髪がフサフサなのに越した事はありません。正直いまだに憧れます。しかし、それは、単なる外見判断の一要素に過ぎないのです。女性に対するアピールは、違う要素で勝負すれば良いだけの事です。
それが、年齢を重ねるなかで、だんだん分かってきた事です。私が徐々に受け入れてきた事です。気にし過ぎてもマイナス。そして、あきらめてもマイナス。 なのだと思います。
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